胃は、食道と十二指腸の間に位置する袋状の臓器で、胃の壁は内側から粘膜、筋層、漿(しょう)膜の順にいくつかの層が重なってできています。胃の主な役割は、食道からきた食べ物をため、たんぱく質や脂肪などを消化し、少しずつ腸へと送り出すことです。胃の粘膜からは消化酵素や胃酸を含む胃液が分泌されており、食べ物は胃液と混ざり合うことで消化されます。胃がんの中には、胃の壁にしみこんでいくように広がり、胃壁が硬く厚くなる「スキルス胃がん」というタイプがあります。一般的に、胃がんでは胃壁に隆起や潰瘍が見られるため、比較的初期の段階でも内視鏡検査などで発見できます。しかし、スキルス胃がんでは目立った隆起や潰瘍がなく、正常な組織との境界が不明瞭なため、発見が困難なことがあります。進行が早いことから、症状が現れて見つかったときには、すでに進行していることも少なくありません。
胃がん



